障害者グループホームの利用者支援に正解はあるのか?

お知らせ

今回は

「障害者グループホームの利用者支援に正解はあるのか?」

についてお話してみます、お付き合いください。

 

結論です。

「正解はなく、皆で悩み共有しながら、その時々で最適と思われる判断をしながら、進めていく」

ことが大切だと考えます。

 

色々と例を挙げながら説明します。

ある職員さんが断定的に物事を判断することが、どの職場にも起こることはないでしょうか?

「この利用者さんは、こうだからこうした方が良い」

「この症状は、これが原因だから、こうした方が良い」

ただ、そこに根拠はなく、職員さんの持論である可能性が非常に高いです。

 

そもそも、生活している中で、原因は一つではないはずです。

色々な可能性が考えられる中で、共有しながら進めていくことの方が遥かに大切であるはずなのに、

「自分が一番正しい」

というような発言は、利用者支援を専門とする障害者グループホームでは良い支援者とはいえません。

また、利用者さんも、その日その日で思いも変わりますし、それを受け入れる事が出来る柔軟性の方がよっぽど大切です。

 

医療的なことでエビデンスが高い場合は、医師の診断のもと、お薬などを調整するといった部分は、根拠が高いので良いと思いますが、その医療的なことでさえ、日々医学の進歩で変化していきます。

ということは、日々の日常を支える障害者グループホームで、断定的な見方が出来ることは、ほぼ不可能ですし、それよりも大切なのは、

 

日々の日常を観察しながら、職員で共有し、悩みながらでも利用者さんが安心して過ごせるような声掛けや環境を整える事

 

それが、障害者グループホームの利用者支援に求められていることではないでしょうか?

 

参考になれば幸いです。